■バイオマス国際会議開催
2003年10月1日〜3日に、ジョクジャカルタで「バイオマスからの燃料生産のための適正技術に関する国際会議」が開催されました。これは、環境事業団(現在の環境再生保全機構)から助成を頂いて、ディアン・デサ財団とAPEXが共催で行ったものです。日本から2名(東京農工大学の堀尾正靭教授、長崎総合科学大学の坂井正康教授)、インドから2名、タイから1名、インドネシアから6,7名の研究・実践者をお招きして、バイオマスのガス化や液体・固形燃料生産などについて発表して頂きました。スタッフも含めると170名ほども集まる大盛況でした。会場の出席者の関心も高く、活発な意見交換が行われ、まさに"アジアにおけるバイオマス・エネルギーの交流の場"となりました。2日目の堀尾教授の講演では、APEXと共同で開発を進めている粘土触媒を用いた"流動接触分解ガス化技術"について紹介があり、その後、ディアン・デサ財団/APEXで作成したコールドモデル*のデモンストレーションも行いました。
会議の詳細については添付報告書のPDFファイルをご一読ください。
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■現在の状況

2000年12月以降、小規模実験装置やベンチプラントを用いた開発を進めてきましたが、2004年5月からパイロットプラントの設計・建設に着手しました。2005年9月に、インドネシア、ジョクジャカルタに25キロワット級のパイロットプラント*が完成し、運転を開始、既に生成したガスをディーゼルエンジンに導入して発電するにいたっています。
当初は、粘土触媒は比較的柔らかいので、すぐに粉化・飛散してしまうことが懸念されましたが、実際に運転を行ってみたところ粘土の量にほとんど変化はありませんでした。また、今回開発している装置では、サイズの大きいバイオマスをそのまま入れられることもわかってきました。これまでに、おが屑、ピーナッツの殻、とうもろこしの芯、アブラヤシの種皮*、アブラヤシの空房(EFB)のガス化実験を行っています。
通常のガス化プロセスでは、原料のバイオマスを数mm以下に粉砕しなければいけないことが多いのですが、APEXでは数mm〜2cm程度の粒度のものが混合した、アブラヤシの種皮を原料に用いて、約1850キロカロリー/立方メートルの発熱量をもった生成ガスを得ております。一般にディーゼルエンジンを用いた発電では1,000キロカロリー/立方メートル程度で十分といわれており、それを相当上回るレベルとなります。
これまでの開発詳細は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の提案公募型開発支援研究協力事業、平成18年度成果報告書(PDFファイル、約2.1Mbyte)をご覧ください。
今後はこのパイロットプラントで更なる評価を行いながら、実証テストプラント(135kW)の建設に取り組む予定です。このプロジェクトの展開によって、化石燃料から、温暖化をもたらさず、かつ再生可能なエネルギーへの転換がはかられていき、それにもとづく新しい産業体系が創出されていくことが期待されます。
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