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ホーム国内での活動>2006年APEX夏季インターン活動報告2

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2006年APEX夏季インターン活動報告

 2006年夏、APEXでは大学生お二人にスマラン市のNGO(YABAKA)で低価格住宅供給コースとして、海外NGOでの研修体験をしていただきました。しかし、YABAKA代表のスウォンド氏の体調不良のため作業開始が大幅に遅れてしまい、期待していたような研修活動を行ってもらうことが出来ませんでした。今年の研修生派遣はAPEXにとっても解決すべき課題を多く残すものとなったように感じられます。
 それでは、研修生のお一人、石山さんの感想を以下にご紹介します。


1.はじめに

1.1. 背景・動機

 国際協力を行うNGOで、なおかつプロジェクトを行っている途上国の現場で働いてみたいという気持ちがあった。日本のNGOが直接支援対象としている国に事務所を持つ形態から、支援対象国内の「現地NGO」の支援へと活動形態が変化している。実際に1つのプロジェクトに参加することで、日本のNGOと現地NGOの協力がどのように行われているか学びたいという気持ちがあった。また、援助の受益者が参加型する参加型開発とはいかなるものか、住民と直接触れることで知りたい、環境や言語の異なる開発の現場で自分の行動力を試してみたいという気持ちからインターンを決めた。

2. 研修の内容

2.1. 受け入れ先について

 YABAKA(Yayasan Bakti Karya)は、ジャワ島北部のスマランにあり、主に低所得者への住宅供給に携わっている地域に根ざしたNGOである。現在は代表のスウォンド氏の高齢化にともないNGOとしての活動は消極的であるが、スウォンド氏は大統領に功労者として表彰されるなど、地域の英雄として地元の尊敬があつく、彼の設立したYABAKAはまさに草の根NGOといえる。

 2つ目の派遣先は、ジャワ島南部に位置するジョグジャカルタにあるディアン・デサ財団(Yayasan Dian Desa)である。YABAKAが草の根であったのに対し、ディアン・デサ財団は職員の教育水準が高い大きな組織である。水供給・衛生改善、小産業育成、熱効率の高い調理用コンロの普及、適正な農業、マイクロファイナンス、バイオマスエネルギー、排水処理などその活動は多岐にわたる。今年5月の震災後、食糧やテントの配布などの緊急支援、トイレなどの衛生設備の建設や井戸の修復等の復興支援を行っている他、ケアインターナショナル、オクスファムなど海外のNGOの支援活動にも協力している。

2.2. 業務内容

 活動の前半は、ジャワ島北部のYABAKAで低所得者向けの住宅建設プロジェクトのモデルハウスの建築を行った。後半はジャワ島南部のジョグジャカルタにあるディアン・デサ財団で、ジャワ島中部地震の被災地へ給水や井戸の洗浄に向かうスタッフに同行し、復興支援の現場を取材し報告するといった業務内容であった。

2.2.1. YABAKAでの活動

橋の下の居住者達 スマラン市内の橋の下に暮らす人々の移住計画の原案をつくり政府に働きかけるための、モデルハウス建築をおこなった。橋の下に住む人々の居住スペース(右図)は廃材を集めてきてつくった簡素な住まいである。現在抱える問題としては、雨季になると水かさが上昇し家が流され退去せざるを得ない為、雨季の間路上で寝起きせねばならないことである。YABAKAの所有する土地に家を建て、人間らしい暮らしができるよう支援することを計画している。

 低コストで資材を調達するシミュレーションを兼ねて、YABAKAの敷地内にモデルハウスを建設した。木材とコンクリートと竹で作る。廃材を使うため、長さや太さをそろえたり、表面を整える作業を行った。中心となって建設に携わったのは、これまでYABAKAが住宅を提供した人々である。義理と人情に基づいた草の根活動であることを強く認識した。休憩の際の飲み物や果物を振舞うのみで賃金は出ないが、スウォンド氏の指揮のもと恩返しができればと一生懸命汗を流していた姿がとても印象的であった。

 スウォンド氏の体調不良によるスタートの遅れと、ゆっくりとしたジャワ気質のため作業の計画は延びたが、ジョグジャカルタに行かねばならなかったため、モデルハウスの建設は最後まで見ることができなかった。建設作業が軌道に乗ってきたので、あとは自分たちでなんとかできるだろうと考える。あくまで現地の人が自分たちの手で暮らしを良くしていくのであって、私がしてあげることではないのだと悟った。援助とは、住民参加型の援助とは何か、本で読んだ知識しかなかった私にとってとてもいい経験となった。

2.2.2. ディアンデサでの活動

 インターンの後半はジャワ島南部のジョグジャカルタに移動した。ここでの受け入れ先は、ディアン・デサ財団というインドネシア屈指の大規模NGOで、APEXと共同してバイオマスのガス化プロジェクトや排水処理プロジェクトなどを行っている。また、今年5月に発生したジャワ島中部地震の被災者への支援活動も行っている。ディアン・デサ財団では震災直後より始まった第一段階の緊急支援を終え、6月11日より継続して第二段階の復興支援を行っている。私達は彼らの支援している村々を回り、井戸の洗浄、浄水の供給、MCK(トイレ・水浴び・洗濯場)の稼動状況を報告するという任務をいただいた。

3. インターン期間中の生活

3.1. 生活面

水浴び場兼トイレ スウォンド氏の次男夫妻が今年4月に結婚し新居を構えたため、一番快適だろうという配慮から新婚家庭にホームステイさせていただいた。ジャワ島はイスラム教徒が多く、お祈りの時間になると無数のモスクから大音量の歌が聞こえてくる。宿泊した家はモスクの真裏に位置し、朝4時半には大音量の歌で起こされる。一家はカトリック教徒であるが、5時には起きて8時に出勤するのでそれに合わせて生活した。オフィシャルタイムは8時から16時で、帰りに市場によって夕飯の買い物をしてかえる。手作りのおかず半分、買ってきたおかず半分の充実した食卓であった。お風呂(左図)は水をためた瓶(かめ)からひしゃくで水をすくう水浴び方式で、洗濯機がないので2日に一度洗濯板で洗濯をした。インドネシアに滞在した一ヶ月間一度も飲食以外にお湯を使わなかったので、帰国して湯船に使ったときはものすごくもったいない気持ちがした。

3.2. 独立記念祭

独立記念日にサッカーをしていた子ども達 8月17日はインドネシアの独立祭である。日本人が一緒に祝うのは不謹慎な気もしたが、どの地区も自治会をあげて盛大に祝っていたので参加した。まず、一週間前から、国旗や色鮮やかな旗が飾られ町が華やいだ雰囲気になる。前夜祭は、自治会で単位で行われ、綺麗に飾られたご飯を長老から順番に少しづつ分けて食べる。自由を分かち合う意味で行う。小学校では国旗を書かせたり、国歌を教える為、この時期近所の子供たちは口々に国歌を歌う姿が見受けられた。記念祭当日は朝7時からマラソンに参加した。各自治体ごとにルートを決めて走ったが、一歩大通りに出ると道いっぱいの人で、スマラン市をあげての一大イベントであることがわかった。完走後にはお菓子とおしるこが振舞われ、その後ビンゴゲームとサッカーをして汗を流した。

4. 研修を終えて

4.1. 研修で得たもの

 2つのNGOで働くことが出来、それぞれがことなったタイプであったことが、とても勉強になった。YABAKAは草の根活動で、言葉の通り地元に根ざしたNGOであった。地元の人との信頼関係がしっかりと出来ており、ニーズに沿わない援助をする心配は無いが、代表の体調一つで作業が中断してしまうなど、組織化されていないことの弊害もあった。後半お世話になったディアン・デサ財団はインドネシアでも指折りのNGOでジャワ島中部地震の震災地に近かったこともあり、ケアなどの国際的なNGOに事務所のスペースを貸し出すなど協力して支援活動を行っていた。ユニセフによる被災者支援活動にも協力しており、職員の教育水準も高い。ただ、YABAKAとちがって都心にあるため、調理用コンロのプロジェクトなどにおいては支援地域の田舎まで距離があり、支援先との距離がある。2つの対照的なNGOで働くことが出来たのは非常に良い経験となった。

4.2. 反省点

 受け入れが決まった7月から、インドネシア語を勉強しておくように言われていたが、学校の期末試験と重なり、十分とは言えない状態で行ってしまった。そのため、初めの2、3日は大体良く使う動詞と名詞をノートに書き出して覚えるなど、日本でもできたことのために時間を費やしてしまった。もっと準備していく必要があった。

 待ち合わせの時間に来ない、予定が変更するなど、発展途上国ならではのトラブルには免疫があったのでこんなものかと悠長に構えていた。しかし日本で団体を支援してくれている会員の会費で自分はここにいるという自覚が私には足りなかった。APEXの日本人スタッフは、今日はのどの調子が悪いのでやめだといった態度の代表を、辛抱づよくなだめすかし、なんとか重い腰をあげるよう努力をしていた。出張期間内になんとか形にする方法を間近で見て、無理やりやらせるか動く気になるまで待つかの二択ではないことを知った。


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